ぬるさくAIアプリ開発入門が商業版になりました。

こんにちは。@hidefknです。この記事は、技術同人誌 Advent Calendar 2019 23日目(の予定だった)記事です。気づけば2020年の1月も過ぎてしまっていました。

本記事で書いていること

  • 商業版を出版したこと
  • 執筆しようと思ったきっかけ
  • まとめ

商業版を出版しました

同人誌ではページ数は115ページでしたが、商業化にあたってページ数は1.5倍の175ページまで増えました。同人誌との変更点は、画面設計やアプリケーション開発部分の詳細な解説を加筆した点です。

ぬるさくAIアプリ開発入門とは

技術書典7 にて、Nuxt.jsとPythonでつくる『ぬるさくAIアプリ開発入門』 を執筆・販売しました。当日は300部完売することができました。同人誌のオンラインマーケットであるBOOTHでも販売しています。12月23日現在、いいね!が140以上の評価をいただき、未だに定期的に買ってくださるユーザーがいます。正直、めちゃ嬉しいです。

Nuxt.jsとPythonでつくる『ぬるさくAIアプリ開発入門』
Nuxt.jsとPythonでつくる『ぬるさくAIアプリ開発入門』

この同人誌を販売したのは、2019年4月です。初めて参加した技術書典で販売した本ですから、やはり思い入れ深い一冊です。ですから、商業版のお話がいただけたことはとても嬉しかったです。商業版執筆に向けて、内容をアップデートしようと共著者と話し合った結果、1.5倍もボリュームアップしました。

本当は2019年中に商業版リリースを目標にしていました。しかし、私自身はもちろん共著者も仕事や他の活動に時間を割いていたため、担当の編集者さんにサポートいただきながら何とか年内に校了した次第です。また、レビューについても共著者の@pco2699 のつながりで、Auth屋さんtomoさんのお力をお借りしました。お二人の同人誌を買わせていただいて読んだことがあったので、お二人にレビューしていただけることは本当に有り難き幸せでした。本当にありがとうございました。

執筆の背景

誰のために書いたのか?

本書は、Web アプリ開発はできるが、どうすれば AI 化できるのかわからないエンジニアデータ分析はできるが、Web アプリ開発をしたことがないデータサイエンティスト のために執筆した本です。

何のために書いたのか?

データサイエンス自体は無料であればYouTube、有料であったとしてもCourseraをはじめとするオンライン教育コンテンツサービスによって、誰もがやる気さえあれば学べる環境です。だからこそ、私自身がなんとかデータサイエンティストとして実務経験を積んでいくことができました。

しかし、データ分析や機械学習の手法論についての技術書はあっても、自分が機械学習を学んでAIアプリを開発しようと思ったときに、1冊で学べる本がありませんでした。それが本書の執筆のきっかけです。

本書の魅力

本書は「データ分析をデプロイしよう」という想いを大切にしています。その理由は、分析し てわかったことをアウトプットしなければ、データが誰かのために役に立つことはないからです。 開発のプロセスを学べることに特化した1冊に仕上がっています。

  1. AIアプリ開発の進め方をステップを追って解説
  2. オープンデータを使ってPythonによる簡単な数理モデルを構築
  3. AdobeXDをつかった最小の工数でのUI設計を解説
  4. Nuxt.jsでアプリのフロントを、PythonでAPIを作る過程を丁寧に紹介

2について深めたいのであれば、世の中にはもっと優秀なデータサイエンティストやkagglerがいて、彼が執筆した素晴らしい技術書があります。その領域において、私に優位性はありません。ですから、彼らに素晴らしい予測モデルを構築したもらうまでの企画設計の考え方やエンジニアに上手な開発のパスを渡せるような画面設計まで網羅的に執筆しました。

その結果、個人でAIアプリ開発をしたいという方には圧倒的にニーズに応えられる一冊になりました。

さいごに

言わずもがな商業版=成功ではありません。自分が書きたいと思うことを自分が好きなように書くことが同人誌の醍醐味です。しかし、同人誌を執筆するためにはある程度時間をかける必要があります。ですから、私は技術同人誌を執筆することに対して、自己満足以外の実利があっても良いと考えています。私はこの一冊のおかげで、次のような機会を得ることができました。

  • 利益が出たことで、次回作の原資に充てることができた
  • 講師の仕事をいただけるようになった
  • 技術書を挫折せずに読めるようになった

技術書典8にも参加し、占いの診断結果テキストから星座を予測するモデルを自然言語処理技術を使って構築する本を執筆しました。個人がデータを集めようと思ったときに、最も集めることが簡単なデータはテキストデータだからです。

あの占いで学ぶ自然言語処理
技術書典8での新刊

こちらの本で扱ったデータは、同人誌だからこそ挑戦できた難しいテーマでした。また、自然言語処理技術の基本解説になるため商業版には至りませんでした。やはり、ぬるさくAIアプリ開発入門は、独自性において圧倒的に強みがあったんだなと思いました。

本を執筆するというアウトプットはこれからも継続したいなとは思っているものの、なにか一つサービスにできるくらいのノウハウを自分の中に貯めていきたいと考えています。ですから、現在は独立して様々なデータ活用プロジェクトマネジメントのお仕事をしています。

本書は新米データサイエンティストの渾身の薄い本でしたので、次に書く機会があったときは、データ活用プロジェクトマネージャーとしての渾身の薄い本を書きたいです。