DAY2 「ゆるさ」が市場を大きくする

体調は絶不調。二日目にしてAirbnbに一人引きこもる。しかし、日本での仕事は残っているので寝ている暇はなかった。今振り返ってみると、旅行中だけじゃなく今年一番きつかった。

この二日間の支出の半分は薬代だった気がする。ヤクルトかヨーグルトを飲んで、オレンジでビタミンCを補って、活動前にユンケルをブチ込みさえすれば何とかなると思っている。けれど、3日目以降は人と会う予定がぎっしり詰まっているので、さすがに薬を買いに行った。

Google翻訳の画像内テキスト翻訳は有能。

フリーランスになっても、少々過労気味だったことが原因だと思った。精神でガーッと仕事に集中するタイプなので、身体が追いつかないことが多くなっている。最近の悩みだ。

過労といっても、仕事がつまらないわけじゃない。むしろ、とても充実している。原因は、プライベートでやることとの両立に神経をすり減らしてしまっていることだ。一方、自分と同年代で結婚して子宝にも恵まれている人がいる。彼らは働きながら夫婦関係、子育てを両立している。そんな姿を見ていると、本当に尊敬する。

ベッドで寝込んでいると、すごい悔しい気持ちになった。私は大学時代にも交換留学をしていたので、一般的には、海外旅行経験のある数少ない学生の部類に入ると思う。それでも、もっと経験できたことがあったんじゃないか?と思うくらい、アメリカ旅行に夢中になれない自分の状況にイライラした。

学生時代の留学は、特待生だったので渡航費以外の授業料は全額免除だった。さらに、政府からの奨学金もいただけたので生活費にも困らなかった。(学生団体やインターンもしていたので、結局、生活費には困った。)何かに熱中したいときは、支えられている環境が必要だよなと思った。

それでも、2020年に旅行したからこそ意味があったことがある。Airbnbを使っての宿泊だ。

ホストとの会話も刺激的なAirbnb

旅が復活しても、もう違うものになるーーAirbnb「共同創業者からの手紙」が大切にしたもの – BRIDGE(ブリッジ)

コロナの影響で、レイオフするようになったAirbnb。日本にいるときは使う機会がなかった。創業当初のピッチ資料を見たこととがあるくらいだ。Airbnbのおかげで宿泊費用が抑えられただけじゃなく、現地の人とのコミュニケーションができた。自分のアメリカ旅行がすごく刺激的なものになった。

Airbnbを使って、私もホストになりたいと思ったの。

このあと、急遽シアトルにも行くことになるのだが、そこでもAirbnbを利用した。そこのホストは「Airbnbを使って、私もホストになりたいと思ったの。」と話していた。これがすごく印象に残っている。

自分がそこに住んでいるからこそ知っている、おすすめのローカルな飲食店の紹介。貸してくれている部屋の説明。そこにホスト側のストーリーがあった。その部屋は、自立した子供の部屋、元子供部屋だった。だから、クローゼットには小さい頃に使っていたおもちゃやアルバムが置いてあったし、壁には家族の写真が飾られていた。

ホテルでは絶対に味わえない何とも言えない感情になった。自分はシェアハウスは苦手だし、不潔な部屋には絶対に住みたくない。だから、当初はAirbnbを利用することも躊躇した。でも、結果的に一般的なホテルよりも清潔だった。

ホテルでは味わえない、なんというかホスト側のストーリーがあったり、地域住民の生活を感じられる体験は自分の中で明らかにイノベーションだった。

ゆるいホスピタリティが市場を大きくする

ホスピタリティについては、ホテルよりは完璧じゃない。「あなたが泊まっているとき、私はヨーロッパに旅行中なの。だから返信は遅れるわ!」というホストもいたし、チェックイン時点で「ははは。ちょっと洗濯機だけ借りてるよ。」と言って、22時過ぎまで部屋に居座るホストもいた。お詫びに冷蔵庫のなかのシャンパンを開けてくれた。(そんなに飲みたいとは思ってないけど、ありがとね。)

私は、この「ゆるいホスピタリティ」すごく良いなと思った。「ホスピタリティが完璧でないこと」をユーザーが許容できると、宿泊業に対する参入障壁を下げることに繋がる。これがAirbnbが変えたユーザの価値観なのかもしれない。

Airbnbはホテル業の競合だろう。ホテルに泊まらずAirbnbを利用した自分自身がその証拠だ。けれど、ホテルを使う機会をつくる「旅行市場」を大きくするために、貢献しているとも言えるのではないか。そう思った。

ゆるくやることの悪い面は、品質が完璧でないこと。その結果、嫌な気持ちになるユーザーも一定数いると思う。でも、ゆるくやってくれるサービス提供者がいないと市場は大きくならない。Airbnbを利用して、そう考えるようになった。

ゆるいサービスに対して、完璧でないサービスに対してクレームをするユーザーは、市場を大きくして社会を豊かにしたもらえる機会を自ら無くしてしまっているように思えてきた。

特に日本の配車サービスはそうだろう。もし、地震が起きて公共交通機関が使えない状況になったときに、政府は配車サービスを提供できない。車を持っている人たちだけが避難できたり移動できたりするんだろう。しかし、UberやDiDiのようなサービスを本格的に個人にも広げていたら違うソリューションが見えてくる気もする。

評価値データ収集をユーザーが催促できる仕組み

評価についても、チェックアウト後に評価の催促メッセージが来る。評価が低いと予約数が減り、収益が悪化するからだ。いわゆる評価経済がしっかりと機能しているサービスだった。

レコメンドアルゴリズム構築の依頼案件は意外と多い。技術的には新しいものではないけれど、ビッグデータを使ったサービスの最適化手法の1つとしてはやっぱり秀逸だからだ。ただ、レコメンドアルゴリズム構築に必要な評価値データというのは難敵で、いつも苦労する。だいたい上手くいかない。評価値データを短期間で大量に取得できないからだ。データサイエンスをかじった程度だと、クライアントに対して「評価値データが集まってからの実装ですね」という力ない返答になりがちだ。

しかし、Airbnbのように「評価値データを取得する動作をユーザー自身にさせる設計」まで考えることができれば、力強いデータサイエンティストになれると思う。

DAY2の気付き

  • 何かに熱中したいときは、しっかり支えてもらうことも大事だと改めて実感した
  • 市場全体を大きくするのであれば、完璧でないサービスにも価値があると学んだ
  • データ収集方法について深く考察できる、UXを設計できるスキルを積もうと思った

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